代表的な疾患とそのサイン
猫エイズ、白血病などの感染症
ほかの猫と接触する機会が多い、口内炎や皮膚病、風邪がなかなかよくならない。
胃腸炎、腸閉そく
食欲がない、布やスポンジなど食べ物以外のものをはき出す。
風邪
くしゃみや鼻水、涙や目ヤニが目立つ。
ぼうこう炎、尿石症
尿の色が赤い、頻尿ぎみ、陰部をしきりになめている。
腎臓病
飲水量や尿量が増えた、食欲が落ちた、吐くことが増えた。
歯周病
口が臭い、歯が茶色に変色してきた、顔をかたむけて食事する、ヨダレが多い。
腫瘍(がん)
しこりができる、元気がない、食欲がない、体重が減る。
白内障
目が白く濁って見える、家具などにぶつかりやすくなる。

診察方法
犬の場合と同様、触診によって全身の状態を確認することから始めます。
猫は、おしっこ関連の病気にかかりやすい傾向がありますので、排せつの状態を伺うかも知れません。
平時と比較する上でも、小まめに観察していただけると助かります。

当院からのアドバイス
猫の疾患は犬と比べて、普段と違うことがあっても、そのまましばらく様子を見られてしまうことが多いようです。
家の中にいることが多く、散歩中に会話をするという習慣がないため、ほかの猫と比べる機会が少ないのでしょう。
だからこそ、ちょっとしたことでもご相談いただきたいのです。特に問題がなかったとしても、そのこと自体が安心材料になるはずです。